HOME>スポンサー広告

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
HOME>詩

恋愛のエリア

数ヶ月ぶりに会った友達が
「今 好きな子がいてさ」
と 僕に語りかけてきた

ミスタードーナッツのカフェオレを飲みながら 
僕は
「へぇ 告白とかするの」
少し退屈に思いながら 話の続きを促した

彼は
「うん 今度会ったときに伝える」
嬉しそうに ただ はにかみながら 彼はそう言った

「そうなんだ 上手くいくと良いね」
それをあまり面白く思えない僕は 嫉妬の気持ちを隠すため
わざと つっけんどんにそう言った

それを知ってか知らずか 彼の話はまだ続く
「でも どうやって気持ちを伝えようかな」
彼は不安そうに しかし楽しそうに 僕にそう言った

僕は カフェオレを一口含んでから
「然る時に 然る場所で 好きな気持ちを伝えなよ」
恋愛のマニュアルみたいな答え そんな無難な回答を彼に渡した



青春の階段を駆け上がる中で
僕は 何か大事な気持ちを 
落としてきた気がする


彼の好きな人が 
mixiで知り合った誰かだということ
会ったことすらないということ
初めて会うときに告白するということ
それは次の月曜日の夜だということ
彼女のプリクラ写メしか持ってないということ
メールは毎日30通ほどだということ
電話をしたことがないということ
会ったことのない彼女の高校は○○高校だということ
会ったことのない彼女はクラシックを嗜んでいるということ
彼と彼女は好きな喫茶店の好きなメニューが同じだということ


なにか それを差し置いても
僕は青春の階段で 大事な気持ちを落とした気がする

いつの間にか 本当の恋愛とは何かを考えるようになってしまった
本当の恋愛にしか 価値を見出せなくなってしまった

恋愛に 本当も嘘もないのに


彼の話を聞いて
「ああ 今の高校生は 手が早いのね」
そう思ってしまう僕は もう何かを失っているに違いない



たぶん 
どう頑張っても 
向こう側には
入れない気がする

失恋とか トラウマとか
そんなことが原因じゃなくて

ただ 漠然と 
恋愛というエリアに
入ることが出来ない


そんなことを 考えて
もう 色々なことが 面倒になって
疲れて ベッドに横たわり
気だるい春の日差しを浴びながら
溶けてしまいたい 


生まれたときから 
僕はこんな人間だったような気もする

気付いたら
その原因を青春の階段に求めていた



羨望 欲望 独占 羞恥 嫉妬

ああ なんて 

くだらない


そう思う 僕の人生こそ 

くだらないものだ

この記事のトラックバックURL

http://amaryllissapphyrus.blog31.fc2.com/tb.php/257-968dbb47

コメント

コメントする

管理者にだけ表示を許可する

  Template Designed by めもらんだむ RSS

special thanks: Sky RuinsDW99 : aqua_3cpl Customized Version】


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。